確定申告で「所得」を正しく計算するために欠かせないのが経費の計上です。何が経費になり、何が認められないのか、代表的な項目をまとめました。
基本の経費項目一覧
| 項目 | 経費として認められる例(OK) | 認められない例(NG) |
| 地代家賃 | 自宅の作業スペース分(面積按分)、コワーキングスペース代 | プライベートで使用する部屋の家賃、実家の家賃 |
| 通信費 | 仕事で使うスマホ代・ネット回線代(仕事利用分)、切手代 | 家族のスマホ代、プライベートの通話料 |
| 水道光熱費 | 作業時間に応じた電気代 | 水道代、ガス代(仕事で直接使用しない場合) |
| 備品・消耗品 | PC、モニター、マウス、仕事用デスク、文房具 | ゲーム機、仕事に関係のない家具、趣味の道具 |
| 旅費交通費 | クライアントとの打ち合わせ、取材、セミナー参加の交通費 | 帰省費用、家族旅行の旅費、通勤定期券外の私的な移動 |
| 新聞図書費 | 副業に必要な専門書、有料ニュース、新聞代 | 漫画、ファッション誌(仕事に関係ない場合) |
| 接待交際費 | 取引先との会食、手土産代、慶弔費 | 友人や家族との食事、一人でのランチ代 |
| 広告宣伝費 | サイトのドメイン・サーバー代、SNS広告、名刺作成代 | 趣味の個人サイト維持費 |
在宅副業で重要な「家事按分(かじあんぶん)」の考え方

在宅での副業の場合、家賃や光熱費は「プライベート」と「仕事」が混ざっています。このうち、仕事で使った分だけを合理的に計算して経費にする必要があります。
- 家賃の計算例: 「仕事部屋(6畳)÷ 全体の広さ(24畳)= 25%」であれば、家賃の25%を経費として計上。
- 電気代の計算例: 「週の稼働時間(20時間)÷ 1週間の総時間(168時間)」や、コンセントの数などで比率を決めるのが一般的です。
注意が必要な「グレーゾーン」の判断

「これって経費かな?」と迷ったときは、「税務署に、仕事のために必要だと論理的に説明できるか」を基準にしてください。
- スーツやバッグ: 原則としてNG(私生活でも使えるため)。ただし、特定の職種で「その仕事以外では絶対に着ない」証明ができれば認められるケースもあります。
- カフェでの飲食代: 「打ち合わせ」なら接待交際費ですが、「一人で作業」する場合は、場所代として認められることもあれば、私的な飲食とみなされることもあります。
- 美容代や衣服: 美容やファッションのレビュー記事を書いている場合などは、そのコンテンツ制作に必要な「商材」として経費化できる可能性があります。
経費を認めてもらうための必須ルール

- 領収書・レシートを必ず保管する 宛名だけでなく、裏面に「誰と」「何の目的で」をメモしておくと、数年後の調査でも正確に説明できます。
- ビジネス用とプライベート用を分ける 副業専用のクレジットカードや銀行口座を作っておくと、管理が楽になり、税務署からの信頼も高まります。
- 証拠(エビデンス)を残す セミナーのパンフレットや、打ち合わせ時のメール、成果物の記事など、「確かにお金を使って、この仕事をした」という証拠をセットで考えておきましょう。
まとめ

「経費を漏らさず計上すること」は、副業で手元に残るお金を増やすための最も堅実な方法です。ルールを守りつつ、賢く節税を行いましょう。


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